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2025年06月15日

シャンパンとは?製造方法やスパークリングワインとの違いなどを徹底解説

シャンパンとは?製造方法やスパークリングワインとの違いなどを徹底解説

結婚式や会食、結婚記念日、誕生日など、おめでたいシーンでいただくことの多いお酒といえばシャンパンです。立ち上がる繊細な泡と黄金の美しい色合い、そしてうっとりする高級感ある味わいは、誰もが心を躍らせるのではないでしょうか。シャンパンはお酒に強くない人や女性にも人気ではあるものの、実はスパークリングワインと区別の付かない人も多いものです。そこで今回は、製造方法やスパークリングワインとの違いなど、シャンパンの基礎知識を紹介していきましょう。

そもそも「シャンパン」とは?スパークリングワインとの違いは?

シャンパンとスパークリングワインは、どちらも似たような見た目と味わいのため、区別の付かない人も多いのではないでしょうか。実はシャンパンとは、フランス北東部のシャンパーニュ地方において、特別な工程で作られるスパークリングワインを指すのです。つまり、シャンパンは、スパークリングワインの一種だというわけです。

ただしシャンパンは、特定の地域において作られたものに限るため、フランスの別の地方で作られたスパークリングワインや、別の製法で作ったスパークリングワインを「シャンパン」とは呼べません。シャンパンはスパークリングワインとどのような点が違うのかみていきましょう。

製法の違い

シャンパンは、工程数が多くコストもかかる製法を採用しています。それが、瓶内二次発酵です。一方でスパークリングワインの製法は、瓶内二次発酵を行っていない、簡略化した製法を採用していることが大部分です。

ブドウの品種の違い

スパークリングワインを造るには、おもにその土地で採れたブドウを使っているのに対し、シャンパンは基本的に次の三種のブドウを使うものに限られます。

  • ムニエ
  • ピノ・ノワール
  • シャルドネ

これらのブドウは世界的にもかなり高額で取引されています。

ブレンドするリザーヴワインの違い

スパークリングワインやシャンパンを作る工程では、寝かせておいたリザーヴワインをブレンドしますが、シャンパンはブレンドするリザーヴワインの品質や種類にこだわっています。多くのリザーヴワインをブレンドすることで複雑な味わいを実現しています。

味わいの違い

シャンパンとスパークリングワインは、気泡していてすっきりした味わいなのは同じです。ところが原料や製法の違いなどによって、シャンパンには華やかな香りや複雑な味わいの実現している点が違います。

ブランド力の違い

何といってもシャンパンのブランド力は絶大です。他のワインやスパークリングワインとは比較にならないほどの、プロモーション費用もかけられて、ブランド力を高めています。

価格の違い

製法や原料のブドウにこだわり、手間暇かけてこだわって作られるシャンパンは、他のスパークリングワインよりも価格が高額になるのは必然だといえます。

シャンパンの製造工程とは?

ここからは、こだわりの製法で完成するシャンパンの製造工程を詳しくみていきましょう。

収穫

シャンパンを製造するのに定められた特定品種のブドウを、9月中旬から10月初旬頃に手摘みによって収穫します。

選果

収穫したブドウを、手作業で選別していきます。傷の付いたものや未熟なものは捨てられ、さらに酸味や糖度を計測して規準に満たないものも捨てられます。

圧搾

シャンパーニュ地方に伝わる独特の圧搾機で、皮の色が付いてしまわないよう静かに搾り果汁を得ます。

清澄

果汁から不純物を取り除きます。この際に沈殿剤を使うメゾンもあれば、使わないメゾンもあります。

一次発酵

発酵させることで果実中の糖分からアルコールが発生します。

調合

一次発酵でできたものに、製造年度や畑、種類の違うリザーヴワインを調合します。

瓶詰

調合したものにリキュール(シャンパン酵母としょ糖を混ぜたもの)を少量加えて、瓶詰します。

瓶内二次発酵

瓶に詰めた状態で二次発酵させることで、酵母の働きによってしょ糖が分解されてワイン内に溶け込んでいきます。すると、シャンパンならではのゴージャスな風味や複雑な旨味がプラスされます。

熟成

二次発酵後に最低でも5か月、ヴィンテージになると3年もの熟成期間を設けることで、旨味が加わり、繊細な泡のシャンパンになります。

動瓶

瓶を毎日回転させたり向きを変えたりして、瓶側面に沈積した澱(おり)を瓶口に集めます。

澱抜き

澱部分のみを凍らせる方法で、澱を除去します。

リキュール添加

澱を除去してできてしまった瓶内の空間を埋める分だけ、リキュールで甘みを加えます。

打栓・ラベル貼り

瓶にコルクを打って、蓋をします。ラベルを貼ったら完成です。

まとめ

シャンパンは人気も知名度も高いお酒ではあるものの、実はスパークリングワインとの違いを知らない人も多いものです。シャンパンはスパークリングワインの一種ですが、製法や原料にこだわり、時間と手間をかけて作られるため価格は高くなります。その分、複雑で華やかさがあり、高級感の感じられる味わいや香りが実現しているのです。次にシャンパンをいただく機会には、シャンパン作りの工程について思いを馳せながら味わってみるといいでしょう。

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